プラハには2つの聖ミクラーシュ教会があります。ひとつは先日アップしたマナー・ストラナ地区にある聖ミクラーシュ教会で、もうひとつが今回ご紹介する旧市街広場にある聖ミクラーシュ教会です。
元々は13世紀後半に建てられたゴシック様式の教会でしたが、18世紀初頭にバロック様式に改修されました。
こちらの教会の見所はその豪華なシャンデリアです。




さて、プラハにビールを飲みに来たんだったらどうしても行っておきたい一軒のお店があります。
その名もU ZLATEHO TYGRAU(ウ・ズラターホ・ティグラ)、「黄金の虎」です。
「常連さんには優しいけれども、一見さんには冷たい」とか「アウェイ感がハンパない」とか「無視された」といった類のネガティブな意見ネット上には見られ、なんだかとても敷居が高そうです。
お店の場所はHusova(フソヴァ)通り沿いにあり、旧市街広場から5分程度で行くことができます。オープンは午後の3時なのですが、あっという間に満席になると書いてあったのでこの日はお昼を抜いて2時45分頃にお店に行って待つことにしました。


お店に到着すると、既に何組かのお客さんたちがオープンを待っています。
オープン前かの行列といい、店員さんが怖い(イメージ)といい、なんだか門仲の魚三みたいなお店ですね~!!
この行列を作っている人たちはみんなそうまでして飲みたい飲兵衛なのかと思うと、親近感が沸いてきてなんだかワクワクしてきちゃいました。
しかもどうもこの並んでいる人たちは常連さんというよりは観光客っぽい感じだったのでなんかちょっと安心しました。
3時ちょうどにガチャガチャと鍵の開く音がして、お店がオープンしました。
と同時に行列していた人たちがぞろぞろと店内になだれ込みます。
事前情報によると、このお店にはルールがあって入り口を入って右側のテーブルやカウンターは常連さんの専用席なので、必ず左のテーブル席に座らなくてはならないんだそうです。
無事に左側のテーブル席をゲットしました。あたくし達が座ったデーブルの上にもこのようにRESERVEの文字がありますが、どうやら19時までなら一見さんもOKのようです。

店内を見回してみると右側の常連さんテーブルでは既にもう飲んでいる人たちがいます。
つまりあれは常連さんってことで、オープン前から飲んでるってことなのでしょうか。
そして店内は文字通りあっという間に満席になって、5分くらいに来た人たちはもう既に満員で入れませんでした。

おそるべし、黄金の虎・・・。

なんか職人って感じです・・・。
こちらお店のドリンクはビール1種類のみです。
なので、何もオーダーしなくても次々と勝手にビールが置かれていきます。

黄金の虎のビールはチェコではメジャーなピルスナーウルケルです。

これが頼んだビールの杯数になります。
そしてこちらのお店のもう1つのルールは、ジョッキが空になると勝手にビールのおかわりを置いていかれることです。
なので、もういらない時はコースターでジョッキに蓋をしなくてはなりません。
お昼ごはんを食べていなかったので、フードメニューもオーダーしました。

チェコ料理の定番のひとつ、タルタルステーキです。
玉ねぎやマスタード、生卵などとよく混ぜてます。

こちらは黒パンとガーリック。
そのまま食べようとしたら、ガーリックをパンにこすりつけてからタルタルステーキを乗っけて食べるんだと教えてくれました。
これが、なんとも旨い!!
お肉の臭みも全くなくって、すっごいあっさりしてて、軽めのピルスナーウルケルとの相性もバッチリです。
こうしている間にも次々にお客さんがやって来ます。
満席で諦めて帰る人もいれば、辛抱強く待っている人もいます。
店員さんは、その人たちのことはお構いなしに、ひたすらビールを注いで配って・・・て感じです。
そしてお客さんたちは、ワイワイと皆楽しそうにビールを飲んでいます。
正直、特にアウェイ感も無かったし、敷居も高く感じなかったし、居心地も良かったです。
なんなら店員の怖さなら、絶対に魚三のおばちゃん達のほうが上だって(笑)
ビール好き、居酒屋好きの方ならば、プラハに行ったら是非とも訪問していただきたいお店です。