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Channel: 明日はハレルヤ from Jakarta
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2022GW 九州の旅 軍艦島上陸ツアー

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初日のメインイベントは軍艦島ツアーです。軍艦島の周遊・上陸ツアーは5社が催行しておりこのツアーに申し込む以外には行くことは出来ません。GW中ということで混雑するかなと思って3月中旬くらいに申し込みをしましたが、その時点で日にちや時間によっては既に満席のものもありました。クルーズ船の乗り心地、出航時間、金額等に差があるので、ご自分の好みに合ったものを選ばれるといいでしょう。
あたくし達がお世話になったのは、やまさ海運株式会社さんです。理由は催行時間が1番都合が良かったからです。ちゃんぽんを食べたじゅん食堂から、出航場所の長崎港ターミナルビルへは車で15分ほどなので11時45分頃に到着しました。13時からのツアーだったのですが、受付は12時開始です。8車を駐車場に停めたりしていて、ちょうど良い時間になりました。
ツアー予約は事前にネットで行いますが、支払いは当日窓口になります。ツアー代金は4200円に施設利用料として310円追加されます。軍艦島に上陸できなければ、一部料金は払い戻しされます。波の高さが0.5㍍以上の場合は、長崎市条例により上陸出来ないそうです。

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船内は全席自由となっているので、早くに並んでいる方が良い座席に座れます。あたくし達も出来るだけ希望の席に座れるように早めに並びます。


乗船するのはこの船です。
事前情報では二階席の右側がおすすめだと聞いていたので、そちらの席を確保しました。皆さん同様の情報をお持ちなのか、二階の右側はすぐに埋まってしまいました。
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出航後、見所が船内アナウンスで紹介されます。
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この逆エル字型の建造物は三菱長崎造船所のジャイアント・カンチレバークレーン。明治42年に竣工した日本で初めての電動クレーンです。現在も現役で稼働中ってすごいですね。
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こちらの第三ドックも1905年に完成したドックです。
こちらも現役で稼動していて、上記のクレーンと共に世界遺産に登録されています。
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三菱長崎造船所は、かつては戦艦武蔵や最近ではコロナで一躍有名になったダイヤモンドプリンセス号などを建造しています。
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船の前方に見えるのは女神大橋です。夜間はライトアップされて綺麗なんだそうです。


それにしても寒い!!
おそろしい勢いで風が吹き付けてめちゃくちゃ寒いです。
念のため余分な服を持ってきていたのですが、それが無ければ室内に逃げ込んでいたかも。二つ前の席に半袖の男性がいたのですが、風邪をひいたんじゃないかと他人事ながら気になって仕方ありません。


40分ほどしてやっと軍艦島が見えてきました!
おお、まさに遠くに浮かぶその姿は軍艦です。
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軍艦島に上陸できるかどうかは直前の波の高さがで決めるらしく、出港できても上陸出来ないこともあるのでドキドキです。ただ、知床の事故の件もあったので、上陸出来なくても文句言う人とかはいなさそうだけど。
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この日は無事に上陸することが出来ました。
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うわーい!
念願の軍艦島に上陸です。
ここからは2班に分かれて、ガイドさんの説明を聞きます。
軍艦島の正式名称は端島です。見た目が軍艦土佐に似ているからそう呼ばれるようになりました。
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こちらは炭鉱への出入り口があった作業場エリアです。
当時は24時間3交代制の作業になっていました。一度地下の作業場にもぐると8時間もぐりっ放しだったらしいので過酷な仕事だったでしょうね。
ただその分賃金も高かったらしいですが。
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小高い丘の上に見える建物は幹部住宅です。
この住宅は広さもあり自宅にお風呂も付いてます。
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1972年に採掘が終了し74年に閉山されてから近年まで放置されており、廃墟と化しました。危険だろうことで立ち入り禁止になっていたので、さらに廃墟化したんでしょうね。
近代遺産として注目されるようになり2009年には観光客の上陸が許可されるようになりましたが、建物は崩落の危険があるということで補修工事は出来ません。
「この景色を目に焼き付けておいて下さい。何年か後にもう一度ここを訪れても、二度と同じ風景には出会えません。日々、建物の崩壊が起こっています」と言われていたガイドさんの言葉が印象的でした。
もっと早くに軍艦島の歴史的価値に気がついて、メンテナンスをしていれば多少は変わっていたのかもしれませんね。
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こちらは住居エリアです。
7階建のコンクリートアパート。なんと大正時代に建造されました。
最も人口が多いときは5000人以上の人が住んでいた軍艦島は世界で最も人口密度が高かったのです。
それにしても今でも長崎港から40分もかかるこの島に資材を運んで建物建てるって、どうやってしていたのか不思議だわー。
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アパートの崩壊っぷりが無常を感じます。
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1074年に閉山ということは、あたくしが生まれた時には全盛期は過ぎていましたがまだここで生活していた人がいるんだなぁと思うと、感慨深いものがあります。
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そして不謹慎かもしれませんが、この風景を見るとニュース映像で見るウクライナの破壊された街並みを思い浮かべてしまいました。
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奥に見えるのは7階建の建物は学校です。
プールや体育もあります。
左の手前にある建物はアパートですが、9階部分に幼稚園があったんだそうです。
勿論エレベーターなどないので、毎日園児は9階まで階段を登っていたんですって。大変だったでしょうね。




再び船に戻って、今度は軍艦島の周りを周遊します。
右回り、左回りしてくれるのでどちらのサイドに座っても大丈夫です。
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上陸では見ることの出来なかったサイドもゆっくりと見ることが出来ます。
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ここは病院と隔離施設。
伝染病に罹った人はこの隔離施設で隔離されてました。
こんだけの人口密度ですから、この時代にコロナがあったら全員に感染してたかもしれませんね。
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屋上に見えるのは神社です。
木造部分は倒壊してしまいました。
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こうやって波間に浮かぶ姿は本当に軍艦だー。
本当に来てよかった!


帰りは寒さに懲りて1階の窓付きの部屋に避難しました。
軍艦島の歴史をまとめたDVDを見ながら帰ります。
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下船時に上陸証明書をいただきます。
念願の軍艦島ツアー、本当に楽しかった!!





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